医療法人社団 参英会 岩佐耳鼻咽喉科

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アデノイド増殖症とは

アデノイドは咽頭扁桃とも言われるリンパ組織の1つです。口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)やその他の扁桃と共にのどの奥にあり、体の抵抗力(免疫力)に関係しています。4〜 8歳をピークに、幼小児期に働きが活発で、大きさも最大になり、10歳を過ぎると急速に小さくなるのが一般的です。

アデノイド

アデノイドは鼻の突きあたり、すなわち、のどの一番上の鼻咽腔(上咽頭)といわれる所にあります。この場所には中耳と”のど”を結ぶ耳管が開口しており、耳、鼻、”のど”の真中に位置します。そのため、アデノイドが大きすぎたり、炎症が起こると耳、鼻、のどに影響を与え、いろいろな症状が出現します。これがアデノイド増殖症といわれる疾患です。

アデノイド増殖症の症状

アデノイドの肥大化、または炎症が起こると、まず、鼻で吸った空気の通り道(気道)が塞がりますので、鼻づまり口呼吸いびきなどの症状が出ます。さらにアデノイドの炎症が広がると、副鼻腔炎(ちくのう症)を起こして、黄色の濃い鼻汁が出たり、鼻汁がのどに下がったりすることがあります。

耳管の開口部を塞ぐようになると、慢性的な耳管狭窄症を来たし、炎症も加わって、滲出性中耳炎が起こります。その結果、中耳腔に水が溜まって難聴がおこります。

幼稚園児、小学校低学年児の難聴の大部分は滲出性中耳炎が原因です。テレビの音を大きくする、呼んでも返事しないという場合、きこえの検査を受ける必要があります。放置しておくと、先生の言うことが聞き取りにくくて勉強が遅れがちになります。また、細菌が中耳に侵入しやすいので急性中耳炎を繰り返す原因にもなります。鼻がつまる結果、集中力がなくなったり、落着きがなくなり、性格的な欠陥と思われてしまうこともあります。さらに、口呼吸を続けると、のどに負担がかかり、風邪をひきやすくなったり、せき、たんなどの症状を起こすこともあります。

アデノイド増殖症を放置すると、顔つきや歯並びに影響し、アデノイド様顔貌という独特の顔つきとなると共に身体の成長がさまたげられます。まさに、子供にとってアデノイドは諸悪の根源になり得ます。

アデノイド増殖症の治療

アデノイドが大きすぎてこれらの症状が生じている場合、薬をつけてもなかなか小さくなりませんので、手術をする必要があります。手術は難しいものではなく手術後に障害が出ることもありません。”ちくのう症”や滲出性中耳炎が併発している場合、アデノイドを取った上で、それらの疾患を治療していく必要があります。

小学校高学年になれば自然に小さくなるのが普通ですから、症状が軽い場合は、通院治療をしながら様子を見ていても良いでしょう。

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